絹を未来へ! 株式会社マルシバ

※本展は終了いたしました。

白百合染繍逸品会

平成25年度の「白百合染繍逸品会」を椿山荘内にあります料亭「錦水」にて開催されました。椿山荘は、昔から椿の自生する景勝の地として知られ、明治に山縣有朋公爵が私財を投じて現在の名園を造り上げました。2万坪の庭園には数々の史跡もありその一角にある「錦水」は優雅な空間を持つ料亭です。また6月には、その庭園からわき出る清水に自然の蛍が顔を見せます。多彩な新作の数々を披露させて頂き皆様にご高覧賜りました。

期:
平成25年6月13日(木)・14日(金)
場:
椿山荘内「錦水」
出店品目:
振袖、黒留袖、訪問着、江戸小紋、附下、加工着尺、袋帯、名古屋帯、
本場大島紬、絽訪問着、絽附下、夏帯、色留袖、牛首紬

□京友禅「清染居」上野街子

作家来場

上野家は100余年の歴史を誇る名門。二代目の為二は、友禅作家としてはじめて人間国宝に指定されました。「清染居」の号で日々制作に励む上野街子は、斬新でありながらも女性らしい繊細さと優美さを合わせ持つきものを制作しています。当日は上野街子先生ご本人がお見えになり、染めにまつわるお話や見立てをしてくださいます。

□御寮織帯「紋屋井関」

作家来場

平安の頃、宮廷織物師により育まれた西陣織。紋織の創始者を遠祖に持つ井関家は屋号を紋家といい、戦国時代末期に西陣織物の御寮織司に任命されます。西陣の頂点に立つ六家から構成された御寮織は、明治維新で本制度がなくなるまで公家・将軍・大名の衣装を織り続けました。

□きもの一刀彫 三代目光蔵

作家来場

図柄を直接下書きし、彫刻刀を用いて一越一越全て手彫りによって仕上げられた生地にはビロードを思わせる艶やかさと立体感があり、他に類を見ない逸品です。色を使用せず柄をシルエット調に仕上げており、押さえた色調の中にも華やかなエレガンスをたたえます。

□紅花染 新田克比古

作家来場

かつては武士の家であった新田家は、明治17年に「袴の新田」として機屋になりました。3代目より紅花の復興に力を注ぎ、「紅花染」「草木染」の重ね染によって自然の美しい色を表現し続けています。

□「京鹿の子絞り」藤井絞

藤井絞は、現在では数少なくなった絞りの老舗メーカーです。大正4年の創業以来、確かな技術力で伝統を受け継いでいます。東京好みともいえる色使いは、お洒落着としても魅力的なきものです。

□「染織楽房」

「きもの」を楽しむ。モダンで知的な「きもの」スタイル。衿を正し、背筋を伸ばして楚々と歩く。
モダンな空間にもすっと溶け込めるシンプルでひかえめ、身近なお洒落着に。
素材感・色合わせで季節を取り入れ、日常の中に「和」を楽しんでほしい。そんな「きもの」と「おび」を提案いたします。

□龍工房 組紐

作家来場

武具に使われた紐に由来し、帯〆や羽織紐として今に伝わる組紐。日本橋〈龍工房〉は、伝統と技術に新しい感性を加えてものづくりに取り組んでいます。東京好みのしゃれ味のある帯〆、個性的な図案の帯揚が特徴です。

□結城紬 小倉商店

重要無形文化財にも指定されている結城紬。本場結城と呼ばれる品は、高価ですが、真綿紬の最高峰に位置します。地元の小倉商店では本場結城紬は勿論の事、自社ブランドの「今幡部」も制作しています。お気軽にお召し頂ける軽くて丈夫な生地です。

□加賀友禅新作展

着物好きのファンに支えられて加賀友禅の制作を続ける作家たちが、昔からの技法を守りながら新たなる創作活動に向かっています。その一端をご覧いただければ幸いです。

□勝山織物

工房は京の山里周山にあり、山国ならではの湿度により静電気が起こりづらく、このため打ち込みもしっかりとし、締めやすい絶妙な風合いを実現できるのです。養蚕からこだわって開発する独自の研究所も抱え、現代感覚のシックな装いがおすすめのお品。

□大江戸六家染

江戸の染の技を代表する染家達です。友禅のみならず、紅型、伊勢型染(江戸小紋)、箔押し、江戸刺繍、巧みな引き染等をご披露いたします。

□ 会場のご案内

ホテル椿山荘東京

椿山荘内「錦水」
東京都文京区関口2-10-8
TEL:03-3943-1111(大代表)